< 森英介法務大臣が人殺しになる日 kenji145のひとり言日記
プロフィール

kenji145

Author:kenji145
 男。年齢は書かないことにしました。趣味は競馬、ゲーム、ネット、ドライブなど。詳しくは下記サイトを。

kenji145の募金りんく~クリック募金の紹介とアクセス募金~
 クリックするだけ、無料でできる募金サイトのリンク集。アクセス募金も実施中。このblogのメインサイトです。

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
RSSフィード
QRコード
QR
その他
あわせて読みたいブログパーツ

森英介法務大臣が人殺しになる日
 あえてショッキングなタイトルにしました。足利事件の菅家さんが釈放されていくつか書きたいことがあったのですが、削除騒動で落ち着いて書けず。かなりタイミングが遅れていないか心配ですが、これから書いていきます。まずはDNA鑑定の問題について。

飯塚事件、再審請求へ DNA新証拠提出目指す(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060501000966.html

 福岡県飯塚市で1992年、女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑が確定、昨年10月に執行された久間三千年元死刑囚=当時(70)=の遺族が今秋にも再審請求(死後再審)する方針を固めたことが5日、弁護団への取材で分かった。弁護団は菅家利和さん(62)の再審無罪が確定的となった足利事件と同様、DNA型鑑定をめぐる新証拠の提出を目指す。
 弁護団によると、飯塚事件は足利事件とほぼ同時期に、同じ「MCT118」という検査法で、DNA型鑑定が実施された。被害者の遺体に付いた血液と元死刑囚のDNA型が一致したとされ、確定判決の根拠の一つとなっている。
 血液は残っておらず、足利事件のようにDNA型を再鑑定することはできない。ただ血液から抽出された犯人のものとされるDNA型はMCT118の「16-26」タイプで、元死刑囚の遺族のDNA型と比較するなどして誤りを見つける。
 「16-26」タイプは足利事件の旧鑑定で、被害者の衣服に残った体液や菅家さんのDNA型とされたが、再鑑定では異なる結果となった。
 確定判決によると、元死刑囚は92年2月、飯塚市内の路上で小学1年の女児2人を車に乗せて誘拐し、首を絞めて殺害するなどした。94年の逮捕以降、一貫して無実を訴えていた。


足利事件と同じDNA鑑定法、飯塚事件再審請求へ(読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090606-OYS1T00214.htm

 1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑判決が確定し、昨年10月に刑が執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚の弁護団が、今秋以降にも福岡地裁に再審請求する方針であることがわかった。
 久間元死刑囚は無罪を主張していたが、最高裁は2006年9月、DNA鑑定の信用性を認めた。弁護団は「足利事件」と同じDNA鑑定法だったこともあり、鑑定の不備を柱に再審を求める方針。久間元死刑囚の親族も請求に同意しているという。
 久間元死刑囚は92年2月、小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)を車で連れ去り、殺害して山中に遺棄した疑いで94年9月に逮捕された。犯行を直接裏付ける物証はなく、遺体周辺から採取された血痕のDNA鑑定が一致したことが逮捕につながった。
 飯塚事件の鑑定法は足利事件と同じく、DNAの配列の一部だけを目で見るなどして調べる「MCT118型検査法」を採用。弁護側は「鑑定は不正確」として無罪を主張したが、最高裁は鑑定結果の信用性を認めた。
 弁護団は約15人態勢で、7月上旬にも会議を開き、再審請求に向けた立証方針を決める見通し。まずはDNA鑑定に関する検証に取り組むが、当時の試料は残っておらず再鑑定はできないという。
 弁護団の岩田務弁護士は「再審請求に向けて、さらに鑑定不備を裏付けるような証拠を固めていきたい」と話している。


 足利事件ではDNAの再鑑定で菅家さんの無実が証明されましたが、菅家さんを17年半苦しめたのは、逮捕当時の技術的に不完全なDNA鑑定の結果でした。それと同じく古いDNA鑑定を根拠に逮捕され、起訴され、刑を執行されている人も多数います。もちろんその全てが無罪というつもりはありませんが、同じようなアメリカのケースでは一定割合でDNA鑑定が一致せず無罪となった方が出てきたそうです。で、特に怪しいのがこの飯塚事件。他に明確な証拠も無く、自白も無く、このDNA鑑定が最大の根拠でした。ちなみに共同通信の記事にある通り、足利事件の菅家さんと同じDNA型と鑑定されたのは何かの因縁かと思ってしまいます。それはともかく、DNA鑑定結果が無ければほとんど立件できないというものだったのではないでしょうか。
 更に、このDNA鑑定を行ったのは警察庁科学警察研究所(科警研)でしたが、DNA鑑定ができる証拠を全て使いきって散逸してしまったがために再鑑定ができないというのもおかしなところです。なお、足利事件でも科警研は証拠を全て使い切ったけれどもDNAの抽出技術も格段に向上したために再鑑定ができたのだそうですが、科警研はそもそも警察・検察側の機関です。警察や検察の望むように鑑定結果を操作することも可能でしょうし、それを隠すために証拠を使い切り散逸させることも可能です。裁判員裁判となり、今後はDNA証拠については第三者機関(や裁判所)が保管し、そこから証拠の一部を借りて科警研なり弁護士側の鑑定人なりが鑑定するという方法でないと信頼が得られないのではないかと思います。少なくとも後に再鑑定できないような証拠の散逸については、推定無罪、あるいはDNA鑑定の証拠能力の否定を行うべきだと思います。
 ちなみに、この科警研の現所長は、足利事件の弁護側鑑定人とかなり前に、当時のDNA鑑定は証拠として不十分といった内容の論文を共著しているそうです。何の因果か、一方はその論文を証明するかのような再鑑定を行い、もう一方は当時批判していた、再鑑定で否定される側の総大将になってしまっています。まあ、一人は取りこまれた、ということだと思いますが。
 それで、この飯塚事件については再審請求が行われ、DNAの再鑑定が求められていました。証拠が無い中での共同通信の記事にあるような鑑定方法のようですが、これによりDNAが違うと鑑定されれば、菅家さんに続いて(あるいはその前に)刑の執行を停止され無実を証明できたかもしれません。逆に、DNAが再び同じと鑑定されれば、ほぼ疑いの余地もなくなっていたはずです。しかしその前に、再審が準備される中で森英介法務大臣により死刑が執行されてしまいました。他にもっと前に判決を下された死刑囚もいるのに、再審請求していない死刑囚もいるのに、です。前々任の鳩山邦夫法務大臣だったら死刑をかなり推進していた方ではありましたが、きちんと資料を見て政治家としての判断のできる方なのでサインしなかったのではないかと思ってしまいますが、森英介法務大臣は委員会等を見る限り、官僚の書いた答弁書を棒読みするだけの方なので、おそらく官僚から手渡された死刑執行の書類をよく見ずにそのままサインしてしまったのではないかと想像します。官僚側もそういう大臣なので、今後に「混乱」を来す可能性のある飯塚事件を先に「処理」させてしまったのかもしれません。もし再審をさせて、当時のDNA鑑定では技術的に証拠として取り扱いできないとなってしまったら、他の数多くの事件に波及してしまいます。検察幹部の責任問題にもなるかもしれませんので、それを抑えるために再審の前に死刑を執行させたという可能性もあるかもしれません。
 ただ、私は技術的なことはわかりませんが、記事にあるように遺族のDNAを利用して再鑑定を行える可能性もあるようです。もしその結果、冤罪だと判明したら…。その日は「森英介法務大臣が人殺しになる日」と言えると思います。もちろん刑法の殺人罪に問えるようなものではありませんが、全くの無実の人を自らの手で殺してしまったのですから、人殺しは人殺しです。これまでの法務大臣はそうなることを恐れて、少しでも疑いのあるものにはサインをしてきませんでした。いくら官僚が勧めるものでも。それが政治家としての法務大臣が最終的に死刑執行を判断するとなっている大きな理由だと思います。ですが、資料を見たのか見なかったのかわかりませんが、森法務大臣はサインをしてしまった。そして「処理」できたかと思いきや、無期懲役判決だった同時期の足利事件でDNA鑑定の信頼性が揺らぎ、飯塚事件のDNA鑑定に対する不信も再発してしまった。今後どのようになるか、DNA鑑定の技術的な知識が全くないのでわかりませんが、もしかしたら無実の人を殺してしまった法務大臣として森英介法務大臣の名前が歴史に残っていくことになるかもしれません。
 なお、私自身は死刑制度に反対ではありません。むしろ鳩山元法務大臣に近いところもあります。ただし、それは明らかに凶悪犯罪を犯していることが確定しているケースであって、それに疑いのあるものは当然すべきではないと思っています。冤罪は刑務所に入れられたり死刑を執行された冤罪被害者のみならず、元々の事件の被害者にとっても真の犯人を野放しにしている点で二重の被害を受けさせているとも言えます。地域住民にとっても、真犯人が野放しになっていては平穏が保たれません。喜ぶのは真犯人と、検挙件数を増やせた警察・検察だけです。実際、同一犯人かはわかりませんが、足利事件の後にも同じ栃木県と群馬県境周辺で何件か似たような事件も起きていますし、足利事件前に起きた事件も未解決です。
参考リンク:足利事件

ニュース | 【2009-06-11(Thu) 17:52:55】
Trackback:(0) | Comments:(6)
コメント
飯塚事件の久間死刑囚の執行をほかの事案よりも急いだ経緯について、法的に開示されることはないようだが、そもそも司法の独立性を勘違いしたような制度をいいことに人の命を自分の保身と天秤にかけているような官僚がたくさんいるのではないか。なんらかのシビリアンコントロールが必要である。
ただ、この問題を死刑廃止論と一緒にすべきではない。極悪犯に対しては極刑をもって臨むべきである。その点で意見は一致しております。今後の活動を期待します。
2009-06-14 日 01:24:38 | URL | 常識を疑え #2TOyhfww [ 編集]
コメントありがとうございます。
「人の命を自分の保身と天秤にかけているような官僚がたくさんいる」はおっしゃる通りですね。
森法務大臣が自ら、他の死刑囚よりも久間氏の順番を前にしたとは考えられませんので、実際は官僚の主導でしょう。
自分の保身、組織の保身のためなら人の命を簡単に奪えてしまうというのは非常に恐ろしい話です。
2009-06-15 月 11:47:47 | URL | kenji145 #MgXvyZ2Y [ 編集]
8月9日にテレビでやってましたね。1994年の鑑定とか。当時の技術では仕方がなかったことはよくわかります。その後日進月歩で技術は進歩し、1999年には、かなり精度の高いDNAによる個人識別法が完成しました。

科警研の研究者だってそれを知らないはずはありません。なら、当時は仕方が無かったが、現在の技術をもって再鑑定したほうが良いぐらいのことはわかっているはずです。彼らが科警研の研究者としての誇りをもっているなら・・・です。

そして、今の鑑定技術が信頼に足るものだと信じるなら、この件について、再鑑定を促して誤りなら謝罪し、真犯人をつきとめる努力をしたほうが、鑑定技術の信頼度も高めることができるでしょうに・・・。ホントに浅はかな対応をしたものだと思います。これで優秀な鑑定技術に傷がついてしまいました。

こういうのを世の中では『アホ』というのでしょうね。アホに支配されている国ほど怖いものはありませんね。

2009-08-09 日 18:09:28 | URL | とおりすがり #HfMzn2gY [ 編集]
私も半分程度ですが、昨日の放送見ました。
おっしゃる通りだと思います。
よく「官僚の無謬性神話」とも言いますが、改めたり引き返したりができないところがこの国の大きな問題点ですね。
2009-08-10 月 11:54:01 | URL | kenji145 #MgXvyZ2Y [ 編集]
自民党の体質が出ている、司法官僚に頭が上がらない法務大臣はいりません、次の選挙は席が無い、自民党崩壊まじか体制返還ごは検察 裁判官総入れ替え、しつよう
2009-08-10 月 14:12:47 | URL | 浅野正博 #- [ 編集]
この件は霞が関依存の自民党体質の象徴的なものかもしれませんね。
役人に言いくるめられたとしても、責任を取るのは政治家、大臣です。
次の選挙で責任を取ることになるのか、それとももっと後に、足利事件と同様このDNA鑑定の信頼性の否定の証明がなされた後、違う形で責任を取ることになるのかでしょうね。
2009-08-12 水 08:29:05 | URL | kenji145 #MgXvyZ2Y [ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Google Ad
CalendArchive
サイト内検索 by Google
カウンター
リンク



このブログをリンクに追加する