< 茨城県随一の子育て支援を進めた綿引久男 大子町長が敗北 kenji145のひとり言日記
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茨城県随一の子育て支援を進めた綿引久男 大子町長が敗北
大子町長に益子氏初当選 現職・綿引氏に僅差
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12921556584249

 任期満了に伴う大子町長選は12日、投票が行われ、即日開票の結果、前町議会議長で会社役員の益子英明氏(57)が2期目を目指した現職の綿引久男氏(65)を60票差で破り、初当選した。当日有権者数は1万7811人。投票率は75・13%(前回75・84%)だった。
 益子氏は9月議会で保育所・幼稚園の無料化が議長裁決で可決されたのを受け、10月中旬に出馬を表明。給食費などの一律無料化に「収入に見合った支援が必要」と主張し、若者の就労の場確保や高齢者が安心して過ごせる町づくり、町民参加型の政策審議会設置を中心に支持を訴え、各層への浸透を図った。
 綿引氏は「若者が住む町づくり」として子育て支援策を推進。小中学校の給食費や中学生以下の医療費、保育所・幼稚園の無料化などを展開したが、支援策の恩恵のない世代からの十分な支持を得ることができなかった。
 益子氏は同日夜、矢田の選挙事務所で支持者を前に「雇用の場確保を第一に、高齢者対策の充実の訴えが浸透した。政策審議会をぜひ設置したい」と抱負を語った。 
(2010年12月12日(日) 茨城新聞)

◇大子町長選開票結果=選管最終発表
当 6600 益子英明 57 無新
  6540 綿引久男 65 無現

◇大子町長略歴
益子英明(ましこ・ひであき) 57 無新(1)
[元]町議長▽会社役員[歴]県造園建設業協会理事▽駒沢大
(毎日新聞 2010年12月14日 地方版)

 先週末、国政的にも注目を集めていた茨城県議会議員選挙が行われましたが、同じ日に茨城県の北部にある大子町で町長選挙が行われました。県議選の方は「さすが自民党王国」、「民主党は国政の影響も出た」とかありきたりの感想しか無く、あとは投票日の殺人事件がどうなるか気になる程度ですが、こちらの大子町は政策的にかなり興味深い戦いだったようです。
 ちなみに大子町は「だいごまち」と読むそうです。茨城県の北部の内陸部側で、栃木県と福島県との県境になっていて、日本三名瀑「袋田の滝」とかがあるそうです。私とはたぶん縁もゆかりもないはずですが、父方の元々の出身が茨城の北の方らしいので、全く無いとは言い切れません。まあこんな言い方の通り、幼児の頃以来行ったことも無いのですが。
 で、結果は現職が60票差の僅差で新人に敗れるというもの。地元紙茨城新聞によると、子育て支援策を充実させたものの「支援策の恩恵のない世代からの十分な支持を得ることができなかった」ことが大きな敗因だった模様。過去の記事を以下、掲載。


子宮頸がんワクチン接種全額補助、中1女子対象に…茨城・大子町方針
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25602

 茨城県大子町は24日、町内の中学1年の女子生徒を対象に子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種費を全額補助する方針を決めた。今年度は2、3年を含む中学生全員を対象とする。
 6月定例町議会で町内5校の計208人分に相当する約1060万円を盛り込んだ補正予算案を提案し、可決されれば9月から補助を始める。同ワクチンの接種費を補助するのは県内の自治体で初めて。
 町健康増進課によると、町外の中学校に通う生徒のほか、養護学校や入院患者など中学生に相当する年齢も対象。来年度以降は中学1年に相当する女子のみを補助する。希望者は町内の指定医療機関で、無料接種できる。1人あたりの補助額は5万1000円。
 子宮頸がんは主に性交渉によるウイルス感染で発症するがんで、ワクチンで予防できる唯一のがんと言われている。ワクチンは11~14歳の接種が望ましいとされ、初回、1か月後、半年後の計3回の接種が必要。医療保険の適用外で、接種費は1人あたり4万~6万円(3回分)と高額で、町議会や町民から公費助成を求める声が上がっていた。
 町はこれまで、未就学児の医療費や小中学校の給食費を無料化するなど子育て支援に力を入れてきた。綿引久男町長は「少子化の中で、いかに子どもを健康に育てていくかが課題。ワクチンで予防できるので、対象者全員に受けてもらいたい」と話している。
 ワクチン接種は栃木県大田原市が小学6年を対象に全額補助するほか、東京都や山梨県が区市町村の補助額に対し、最大で半額を助成することを決めている。
(2010年5月25日 読売新聞)


大子町、保育料無料化 子育て世代支援 県内初
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12840434995185

 大子町議会は9日、町内全保育所の保育料と幼稚園の授業料(保育料)、給食費を無料にする予算を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を可決した。保育料の無料化は県内市町村で初めて、町は10月から実施する。町が進める「若者が住む町づくり」の子育て支援策の一環で、子育て世代の経済的負担が一段と軽減される。
 無料化の対象は、4町立保育所と1私立保育所、1町立幼稚園で、保育所が283人、幼稚園が63人。
 町は無料化に伴う年間の費用を、保育所7148万1千円、幼稚園609万7千円の総額7757万8千円と試算。このうち、本年度分として3986万3千円を計上した。
 町議会では、補正予算案と無料化の関連条例案を審議、財源不足を懸念する意見が相次いだ。採決した結果、いずれも賛成6、反対6の同数となり、議長採決で可決された。
 藤田健議長は「質疑で町長が、財源は十分に確保でき、町内の情勢を見て(5年後の)第5次町総合計画の後期計画策定時期に見直しする必要があればすると答弁したことを踏まえて、可決を判断した」と説明した。
 高齢化が進む大子町では「若者に住んでもらえる魅力ある町づくり」に取り組んでいるる。
 子育て支援策として、これまでに小中学校の給食費完全無料化や、全女子中学生への子宮頸(けい)がん予防ワクチン接種費用全額助成を実施。中学生以下の医療費無料化も10月から実施される。
 綿引久男町長は「子育て支援策が一層充実し、(行政でサポートできる)経済的負担軽減の体制はほぼ整ったと思う。日本一を目指しさらに充実を図っていきたい」と話した。
(2010年9月10日(金) 茨城新聞)

 全然知りませんでしたが、かなり手厚い子育て支援策を実施した町長だったようです。この前成立した補正予算で国が半額補助を出せるようになったため、続々と子宮頸がんワクチン接種の全額補助を打ち出す自治体が増えてきましたが、この大子町で全額補助を決めたのは参議院選挙前の5月。この時点では国の支援は全くない状況でしたので、その状況で全額補助を打ち出したのはかなり凄い支援策です。
 しかもこれだけでなく、中学生以下の医療費や小中学校の給食費の無料化、町内全保育所の保育料と幼稚園の授業料(保育料)、給食費の無料化と、どれか一つあっただけでもかなりな子育て支援策になるものが揃ってしまっています。Wikipediaによると、かつて42,000人を越えた人口も今は約20,000人と半分以下に減少している過疎の町のようですが、これだけの支援策を続けたらどうなるか見てみたかったというのが正直な感想。田畑の貸し出しとかの雇用対策とセットでやっていけば、移住したいという若い夫婦も結構いたんじゃないかなとも思います。


大子町長選告示、現新一騎打ち 「若者政策」争点に
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12917189194902

 任期満了に伴う大子町長選は7日告示され、いずれも無所属で現職の綿引久男氏(65)と前町議会議長で会社役員の益子英明氏(57)の2人が立候補を届け出た。「若者が住むまちづくり」などをめぐり、一騎打ちの舌戦に突入した。投票は12日、町内35カ所で行われ、午後7時から町中央公民館で即日開票される。有権者は1万7944人(6日現在)。
 綿引氏は午前10時、池田の町リフレッシュセンターで出陣式を行い、「子育て支援策は、若者の町外流出を止め町内に定着してもらう魅力ある町づくりの一環。さらに充実していく必要があり、支援策をここで断ち切ってよいのか」と強調。支援策とともに「高齢者福祉の一層の充実や後継者のできる地場産業育成、若者の就労の場確保などに当たっていく」と町政継続を訴えた。
 益子氏は午前10時前から矢田の選挙事務所前で出陣式。応援に駆け付けた町議や前町長らが町政の転換を呼び掛けた後、益子氏は「若者が働く場所をつくり、町を支えたお年寄りが安心して過ごせる町をつくりたい」と主張。子育て支援策については「一律無償化に反対している。年収に合った支援が必要」とし、町民が政策立案に携わる『政策審議会』を立ち上げたい」と訴えた。
 同時に行われる町議補選(欠員3)には、いずれも無所属で元職1人と新人4人の計5人が立候補を届け出た。町長選と同じく12日投開票される。
(2010年12月8日(水) 茨城新聞)


綿引久男氏 活力ある町へ改革推進
綿引久男氏(65) 町長 無現
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12918245033163

 県職員時代に県内の南北格差を痛感。何とかしなければとの強い思いから、企画部次長を退職して県議選に挑み初当選を飾った。その後、過疎化や少子化が極端に進む町の現状に歯止めを掛けなければならないと、「若者が定着できる活力ある町づくり」を目指し、町長選に臨んで今回2期目に挑む。
 4年間を振り返り「町債残高が4年前と比べ約2割減で、さらに減少できる見通し。町の財政状況は着実に改善に向かっている」と、行革によるムダの削減効果を指摘。
 「若者が住む町づくり」では子育て支援策として小中学校の給食費無料化や中学生以下の医療費無料化、保育園と幼稚園の授業料無料化など、ほとんどが県内初となる取り組みを手掛けてきた。
 「改革は緒に就いたばかりで、成果はこれから。制度を浸透させて軌道に乗せ、一層の充実を図っていくのが大きな課題」
 趣味は登山で、日本百名山の6割は踏破したという。子供2人は独立し、妻と2人暮らし。大子。
(2010年12月9日(木) 茨城新聞)


益子英明氏 地元に若者の雇用確保
益子英明氏(57) 会社役員 無新
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12918246422825

 地元住民や知人・友人らに推されて町議選に挑み、町議4期を務めて議長も務めたが、「議員の立場では町政のチェックが主。限界を感じ続けていた」と、立候補の理由を説明する。
 若者が住む町づくりの子育て支援策には、「すべて反対ではなく小中学校の給食費と保育所・幼稚園の授業料無料化には反対。低所得者層への支援策には賛成だが、一律無料化という支援策は納得できない」。今年9月に議長裁決で可決となった保育所・幼稚園の授業料無料化がきっかけで、出馬を決意した経緯を示す。
 公約の第一に掲げるのが若者の就労の場確保。「若者が地元に残って活躍してもらうのが目的。同時に町内の企業を支援して雇用のすそ野を広げる必要があり、町としてできる限り町内企業をバックアップしていくのが重要。また、町民参加の政策審議会を設置したい」と強調する。
 趣味は古民家具の修理・修復。モットーは「初心忘るべからず」。妻と次女、父の4人暮らし。矢田。
(2010年12月9日(木) 茨城新聞)

 で、結果は現職が負けたのですが、当選した新人候補は財源の問題や一律支援することについて批判をし、子育て支援の恩恵を受けない世代からの支持を得たようです。
 まあ確かにこれだけを一つの町でやるとなれば、当然他の分野では少なくとも新しい施策を打ち出すことが難しくなりそうです。子宮頸がんワクチン接種については国が半額補助を出す方針になったため、想定より財源が少なくて済むようになるとは思いますが、それでもまだまだ大きいでしょう。
 新町長は県造園建設業協会理事とのことなので、公園や道路等の緑の整備といった公共事業も請け負う業種出身だと思いますが、公共事業にもしわ寄せが来ていたのかもしれません。「若者が働く場所をつくり」「町内の企業を支援して雇用のすそ野を広げる」という言葉に、子育て支援のせいで増えない公共事業を増やそうという意図を感じてしまいましたが、公共事業関係業者に限らず高齢者や高校生以上の子を持つ家庭など子育て支援の対象とならない人や業種にとっては、自分が支払った税金が他の人に多く使われてしまったという嫉妬にも似た気持ちになっているのかもとも思います。子どもや子育てをする若い世帯が増えれば、町も活性化して回り回って住む人の多くに利益をもたらすはずですが、直接的ではないのでどうしても目に見える方に向かってしまうのは致し方のないところなのかもしれません。
 一律支援については、国の子ども手当での批判もありましたが、こちらの場合は保育所の無償化だと1人当たり月7、8万円ぐらいでしょうからかなりな金額で、批判したくなる気持ちもわからないではありません。子育て支援策は充実させるべきと思っている自分ですら、正直言ってちょっと急進的すぎてやり過ぎではと思う部分もあります。通常、保育所の場合は所得に応じて保育料が決まりますが、その額を半額にしたり無償化になる所得を上げたりなどのやり方の方が現実的じゃないかなとも思います。ただ、他には無い支援策を打ち出すことで若者を呼び込むという考えも理解はできますが。
 なお、新町長は「低所得者層への支援策には賛成だが、一律無料化という支援策は納得できない」と言っています。一見すると、低所得層に対する支援策は続けていくべきとも取れますが、意味的に考えると、通常多くの自治体で採用されている(おそらく以前の大子町でも採用されていた)所得に応じて保育料を決めるという方式に戻すだけとも取れなくもありません。さすがに子育て支援策全てを否定することは無いとは思いますが、子育て支援より他の政策と訴えて勝ってきたので、どのような方針を打ち出すのか町民にとっては注目のところだと思います。ただ、部外者にとってはもう注目すべき町では無くなったというのが正直なところかも。
 ということでこの結果から思ったのは、子育て支援策には建前と本音があって、おそらく聞かれたら皆が子育て支援策は充実させるべきと答えると思いますが、いざ充実させるとこういうことになりかねないのかなと。もちろん支援策の内容的な問題とか、これが都市部だったらどうだったかとか色々あるかとは思いますが、子育て支援策を充実させていくにはやはり様々な壁があるんだなと感じました。


ニュース | 【2010-12-15(Wed) 17:10:05】
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